口臭の種類と口内の細菌
前回は、朝起きた時の口臭の原因と対処法でした。皆様、お試しになられたでしょうか。
口唇閉じテープは、いびき対策のコーナーなどにも置いてあると思いますので探してみてください。
「それでは、今回の口臭が気になる時のシチュエーションですが、下記の場合を考えていきましょう。
- 「自分で常に気になる。」
- 「親しい人に口臭を指摘された。」
1.「自分で常に気になる」という場合
自分で常ににおいを気にしている方は、なぜそう思うのでしょうか?自分がおしゃべりをしているときに話し相手が 咳払いをしている、また相手が横を向く、鼻に手を置く、口元に手を置く、など・・・
相手のしぐさから、自分自身のお口のにおいとの関係を強固に信じてしまい、自分とおしゃべりしているときにだけ、そのしぐさが現れるから(私の口はにおう)と考えてしまっている方が多くいらっしゃいます。
ただし私の経験で申しますと、{相手のしぐさや表情とお口のにおいの関係は無関係}だと思います。もしかしたら、あなたの話し相手の方が自分自身の口臭を気にして行っているしぐさかもしれません。
このように相手の事を考える優しい方ほど、口臭をより気にしてしまう傾向があるようです。
2.「親しい人に口臭を指摘された」という場合
このような場合は、お口の中が原因の事が多いと思います。まずは口臭専門外来や口臭治療をおこなっている歯科 医院で検査をしてみましょう。
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歯周病・・・
生ゴミのような生臭いにおい
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虫歯・・・
硫黄(イオウ)の臭い、卵の腐ったようなにおい
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前いれた冠(被せ物)にすき間がある・・・
食べ物がはさまり生ものの腐ったにおい
以上のようなにおいがある場合は、通常の歯科治療で治ります。
あわせて、生活習慣、ブラッシング、歯間ブラシなどの指導もしてもらうとよいですね。
お口の中が原因の場合は、細菌によってにおいが発生していますので、においの元を断ち、新たなにおいの元をつくらないことが一番大切です。
ところでお口の中の細菌ってどれくらいの数かわかりますか?プラーク(歯の面を爪でこすると白く付いてくるネバっとしたものです。)1gで、1億個!!ぐらいの細菌がいます。もちろん良い細菌と、悪い細菌といますので全部を薬などで一網打尽にしてしまうと体に問題が出てしまいます・・・ですので歯の面にくっついて悪さをする細菌をこすり落とすこと、すなわちブラッシングとフロッシング(デンタルフロスでこすり落とす)が重要なんですね。
ちょっと、口臭からは離れてしましますが、お口の中の細菌は歯ぐきからあなたの血管内に入りこみます。
最近、アンチエイジングを特集した雑誌、テレビなどがたくさんありますね。私も、もちろん若々しくて、健康で仕事に私生活にパワーがみなぎっているのは素晴らしいことと思います。ただし皆さんの中で血管も歳をとるのを意識している方は少ないのではないでしょうか。細菌に攻撃され続けた血管は疲労し、血管の病気を引き起こします。心筋梗塞、脳梗塞など・・・怖い病気ですよね。
色々な臓器を行き来している血管が傷むと、本来の体の機能がうしなわれ、なんとなく具合が悪い状態が続いてしまうのです。お口の中は体の中では珍しい臓器なんですが、細菌のコントロールが安全におこなえる場所です。
ぜひ、アンチエイジングという面からも悪い細菌とはおさらばしたいものですね。
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