歯周病とは?

歯周病とは?

「歯周病」という言葉自体は、聞いたことがある方が多いでしょう。しかし、具体的にどのような症状が現れるのか、詳しくご存じですか?

歯周病とは、歯肉炎・歯槽膿漏(しそうのうろう)とも呼ばれる、歯の周囲で起きる炎症の総称です。初めのうちは自覚が難しいため、気が付いた時には手遅れになってしまうことも。早期発見・早期治療が重要です。

東京・九段下の加部歯科医院が、歯周病の主な症状や進行段階など、基本的な情報をご紹介いたします。

もしかしたら歯周病?簡単セルフチェック!

もしかしたら歯周病?簡単セルフチェック!
  • 歯を磨いた後の歯ブラシに血がついている
  • 歯茎が赤く腫れている
  • 食べたものが歯の間に挟まりやすくなった
  • 昔よりも歯が長く見える気がする
  • まるで卵が腐ったような、きつい口臭がする
  • 歯がグラグラする
  • 硬いものを噛もうとすると痛い

このような症状に心当たりはありませんか?
どれか1つでも当てはまるようなら、歯周病の可能性があります。まずは、早めに歯医者に行きましょう。

歯周病が進行すると、歯を抜くことになる

抜歯の主な原因

自分の歯を失う理由として、多くの方が一番に思い浮かべるのは、「虫歯」ではないでしょうか?

しかし、実は抜歯の原因として最も多いのは「歯周病」です。2005年に日本全国の2,000を超える歯科医院を対象に行われた「永久歯の抜歯原因調査」によると、抜歯した人のうち、4割以上の方が歯周病によって歯を失っています。

歯周病になると、口の中の細菌が出す毒素によって歯の周りの組織に徐々にダメージが加わります。歯茎が腫れる・下がる(歯が長く見える)といった症状は、その毒素が歯茎にダメージを与え、組織を破壊することによるものです。

毒素は最終的に、歯を支える骨を溶かします。支えを失った歯はグラグラ動いてしまい、ものを噛むことが難しくなります。
また、汚染された歯から出る細菌は、全身に悪影響を与えます。こうなると、抜歯するしかありません。

10代・20代でも歯周病にかかる可能性はある

10代・20代でも歯周病にかかる可能性はある

歯周病は、免疫力が低下し始める30代から40代で発症する方が多い疾患です。
ただし、中には20代で歯周病になる方もいらっしゃいます。未成年(10代)が歯周病にかかる可能性も、ゼロではありません。

なお、10代~20代で歯周病を発症した場合は、年齢を重ねてから発症するよりも、早く症状が進行します。若いからといって油断は禁物です。

進行段階で見る歯周病の症状

正常な状態
正常な状態
歯肉炎
歯肉炎
軽度歯周病
軽度歯周病
中等度歯周病
中等度歯周病
重度歯周病
重度歯周病

歯周病の症状は、細菌が炎症を起こす範囲が広がるごとに進行します。
最初に炎症が起きるのは、歯と歯の間の歯肉(歯茎)です。続いて、細菌が歯を支える骨に影響を及ぼし、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝ができます。この溝は、歯周病が進行するごとに深くなります。

歯肉炎

歯肉炎

歯肉炎とは、歯と歯の間の歯肉(歯茎)が炎症を起こしている状態です。

まだこの段階では、歯を支える骨には影響がありません。

主な症状

  • 歯を磨いた時やデンタルフロスを使った時に血が出る
  • 歯茎が腫れる・赤くなる

この他に「スティップリング」と呼ばれる、歯茎に見られるオレンジの皮のようなくぼみが消失する、といった症状が現れることがあります。

歯肉炎の治療法

まずは丁寧な歯磨きで、進行を食い止めることが重要です。加部歯科医院では、あなたの歯並びや磨き方の「癖」に合わせた歯磨き指導を行っています。

軽度歯周病

軽度歯周病

炎症が進み、骨にも影響が出ている段階です。歯茎が痩せて、歯と歯茎が離れ始めます。

「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とは、軽度歯周病以降の状態を指す言葉です。

主な症状

歯肉炎の症状に加えて、以下のような症状が見られます。

  • 歯と歯の間にものが詰まりやすくなる
  • 歯が長く見えるようになる
  • 口臭が気になり始める

軽度歯周病の治療法

丁寧な歯磨きに加え、歯科医師・衛生士による歯垢・歯石の除去が必要です。
ただ、この段階で治療を始めれば、歯周病の改善は難しいことではありません。

中等度歯周病

中等度歯周病

更に炎症が進み、歯茎が下がった状態です。歯周ポケットは4mmを超えます。

この段階では、歯の根の周りにも毒素が付着し、歯を支える骨が溶け始めています。これは「骨吸収」と呼ばれる症状です。

主な症状

  • 歯がグラグラする時がある
  • 噛んだ時に痛みを感じる
  • 口臭を指摘される

中等度歯周病の治療法

毒素が歯茎(歯肉)の中にも入り込んでいるので、細菌をきれいに取り除くために、歯茎を切り、歯肉を除去する歯周外科治療を行います。

しかし、レーザーを用いることで切らずに治療できる場合も。加部歯科医院では、痛みがなく、傷の治りを早める効果もあるレーザー治療をご用意しています。
レーザー以外にも、エムドゲイン・リグロスといった薬による歯周組織再生療法や、人工骨による治療にも対応。必要に応じて組み合わせています。

重度歯周病

重度歯周病

毒素によって歯を支える骨が更に溶け、歯が浮いているような状態になります。歯周ポケットはより深くなり、6mm以上に。歯茎に、ぷくっと膨らんだ膿(うみ)ができることもあります。

この状態になると、歯自体が「細菌の塊」と言っても過言ではありません。抜歯せざるを得ない可能性が高いです。
むしろ無理に残しておくことで、他の歯に悪影響を及ぼしたり、全身疾患につながったりするリスクがあります。

主な症状

  • 歯がグラグラし、ものを噛むことができない
  • 歯肉から膿が出て痛む(排膿)
  • 卵が腐ったような強い口臭

重度歯周病の治療法

基本的には、抜歯を宣告されてしまうことも珍しくありません。しかし、加部歯科医院でご用意しているようなレーザーによる歯周病治療や、歯周組織再生療法を組み合わせることにより、抜かずに治療できる可能性があります。

当院では、抜歯を防ぐことばかり重視するのではなく、治療後の審美的な問題(歯周病により歯茎が下がった結果、歯が長く見えてしまう)や、全身への影響も考慮しています。
お一人おひとりと時間をかけて向き合いながら、10年・20年先の健康も考えた歯周病治療を行います。

加部歯科医院の歯周病治療について

歯周病の痛み

歯周病は虫歯と違い、大きな痛みを感じにくい疾患です。
それが、歯周病が自分では気付きにくく、いざ違和感や痛みを覚えて歯医者に行った時点では、すでに重症化している方が多い理由とも言えます。

歯周病は知覚過敏の原因の1つ

歯周病は知覚過敏の原因の1つ

冷たいものを飲んだ時にしみたり、温かいものを食べた時に痛みを感じたりしていませんか?
虫歯ではないのにこういった痛みを感じる場合、「知覚過敏」と呼ばれる症状が該当します。

歯周病は、知覚過敏を引き起こす原因の1つです。
歯周病による知覚過敏は、毒素が歯の組織にダメージを与えて歯茎が下がり、歯の根元の部分(象牙質)が露出されることで、飲み物・食べ物による刺激を感じやすくなるために起こります。

「噛むと痛い」「常に痛い」は重い歯周病のサイン

「噛むと痛い」「常に痛い」は重い歯周病のサイン

中等度以上の歯周病では、歯の骨が溶けてグラグラするため、噛む度に痛みを感じることも。更に、重度歯周病の場合は、歯肉から出た膿によって痛みを覚える可能性もあります。

こういった痛みを感じる場合、すでに歯周病が重症化している可能性が高いです。
少しでも早く歯周病治療を始めましょう。

かぶせ物・インプラントと歯周病の関係

かぶせ物・インプラントと歯周病の関係

虫歯治療の後に歯に被せたクラウンや、入れ歯・インプラントなどの補綴物(ほてつぶつ)。歯にぴったりと合っておらず、歯と補綴物の間に段差や空洞があると、そこから歯周病を引き起こす細菌が入り込む可能性があります。

こういった場合は歯周病が重症化しやすい上に、治療も難しくなります。
昔入れた補綴物が取れかけていたり、時々違和感を覚えたりするような場合は、できるだけ早く歯医者に行きましょう。

進行が早い「インプラント周囲炎」

進行が早い「インプラント周囲炎」

噛む力が強いなどの理由で、インプラントに負荷がかかりすぎると、インプラント部分の周りで炎症が起きます。
「インプラント歯周炎」と呼ばれる症状です。

インプラント周囲炎は、天然歯で起きる歯周病と同じく、周りの組織に悪影響を与えます。
しかも、天然歯よりも歯垢がたまりやすいため、早く炎症が進みます。インプラントがある人は、特に注意が必要です。

歯周病によって引き起こされる全身疾患

歯周病の影響範囲は、口の中だけではありません。細菌から出た毒素が全身に回ると、様々な疾患を引き起こします。

糖尿病

深い相関関係にある糖尿病と歯周病。糖尿病は、歯周病の合併症の1つです。
歯周病は、血糖値を下げるために必要なインスリンの生成を抑制します。その結果、血糖値が上がりやすくなり、糖尿病の症状が悪化します。

狭心症・心筋梗塞・脳梗塞

歯周病は、心臓や脳の重篤な疾患の原因にもなります。
歯周病の細菌が全身を巡った結果、心臓などに血栓を作り、詰まらせることがあるためです。

早産・低体重

歯周病の細菌から出る毒素は、子宮の収縮を促進します。
胎児の成長に悪影響を及ぼすので、妊娠中は特に歯周病に注意が必要です。

その他の疾患

肺の機能低下や肺炎、関節リウマチなどの関節炎・腎炎などを引き起こす可能性があります。
歯周病の細菌は、全身に様々な悪影響を及ぼすのです。

歯周病・歯周病治療について

まずお気軽にご相談ください

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