歯周病の原因と予防方法

歯周病の原因と予防方法

悪化していても気づきにくい歯周病。まずは、「そもそも歯周病にならない」「進行させない」ことが重要です。
そのためには、歯周病にかかる原因と予防方法について知る必要があります。

東京・九段下の加部歯科医院が、歯周病の原因や進行させる要因、日頃から気をつけていただきたい予防方法について、詳しくご紹介します。

歯周病の原因

歯周病は、歯周病原性細菌という細菌による感染症です。
歯周病原性細菌は、虫歯菌と同じく人から人へと感染します。ただ、歯周病原性細菌が口の中にあるだけでは問題はありません。なんらかの理由で細菌が繁殖し、人の体が持つ免疫力で抑えられなくなると、歯周病として表に現れます。

歯周病の原因

この繁殖のスピードは、様々な要因で異なります。そのため、歯周病にかかりやすい人とそうでない人、悪化しやすい人と進行が緩やかな人、といった個人差があるのです。

プラーク(歯垢)で細菌が繁殖

プラーク(歯垢)で細菌が繁殖

歯周病など様々な疾患の原因となる細菌は、プラーク(歯垢)の中で繁殖します。プラークとは、歯の表面や歯肉(歯茎)につく、白または黄色のネバネバとした細菌の塊です。

プラークは、食後8~24時間で歯に付着します。内部では、時間が経過するごとに様々な細菌が繁殖。そのうち歯周病原性細菌が繁殖した結果、発症するのが歯周病です。

歯肉炎を発症するまでの期間は3~4日ですが、時間が経てば経つほどプラークを取り除くのは難しくなります。そのため、毎日の歯磨きなど、丁寧なデンタルケアが重要なのです。

歯石はプラークを蓄積させる

歯石はプラークを蓄積させる

プラークに加えて歯石(しせき)が付着していると、更に炎症が進みやすくなります。

歯石とは、プラークと唾液などが結合して、硬くなったもの(石灰化)です。灰色または黒っぽい色(黒褐色)をしており、表面には多くの孔が空いています。その孔にプラークがたまると、なかなか取り除けません。

こうして蓄積されたプラークから出た毒素は、歯茎や歯を支える骨にダメージを与えます。これが、歯周病が引き起こされる原因です。

歯周病を進行させる要因

プラーク・歯石によって引き起こされる歯周病。様々な要因が重なると、早く進行してしまう可能性があります。

糖尿病などの生活習慣病

糖尿病などの生活習慣病

糖尿病をはじめとする生活習慣病によって全身の免疫力が低下していると、歯周病が進行しやすくなります。
糖尿病は、1型・2型いずれも注意が必要です。

糖尿病になると、インスリン不足で血の巡りが悪くなり、全身の免疫力が低下します。その結果、口の中で歯周病原性細菌が繁殖しやすくなるのです。

喫煙

糖尿病などの生活習慣病

様々な健康被害を招く喫煙は、歯周病とも深く関わっています。
タバコに含まれるニコチン・タールや一酸化炭素は、口の中の衛生状態の悪化や、歯の周りの組織の免疫力低下を招きます。細菌が繁殖しやすくなるため、歯周病が早く進みます。

そのまま喫煙を続けていると、歯周病治療を行っても効果が出にくく、再発の可能性も高くなります。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりにマウスピース

歯ぎしり・食いしばりなどによって、歯に必要以上に強い力が加わると、歯そのものや周りの組織、あごの関節に悪影響を及ぼし、歯周病の悪化を招きます。

自覚がない場合も多いですが、肩こりや頭痛に悩んでいる方の中には、歯ぎしりなどが癖になっている方も少なからずいらっしゃいます。
特に、寝ている時の歯ぎしり・食いしばりが癖になっている方に対しては、マウスピース(ナイトガード)などで歯を保護するという方法もあります。

歯牙接触癖(TCH)

歯牙接触癖(TCH)

「ふと気付くと、上下の歯がくっついている」という人も要注意です。
本来、歯の間には常に隙間が空いているべきで、食事の時などを含めても、接している時間は1日で計15分程度となるはずです。これよりも長く歯が接している方は、歯牙接触癖(TCH)であると言えます。TCHとは、「トゥース・コンタクト・ハビット」の略です。

パソコンなどを操作するために下を向いた時に、自然と上下の歯が接触していませんか?これだけでも、歯や周りの組織・関節に悪影響を及ぼします。まずは自覚し、歯を離すよう心がけましょう。

ストレス

ストレス

強いストレスを感じることは、全身の免疫機能低下につながり、同時に歯の周りの組織の免疫力も弱めます。
また、ストレスを強く感じた時に歯を食いしばる癖がある方がいらっしゃいます。このような無意識で行ってしまう癖も、歯や周りの組織に大きな負担をかけ、歯周病を悪化させます。

なお、疲労や寝不足も、歯の周りの組織の免疫力低下を招きます。ストレスと同じく、歯周病を悪化させる要因です。

合わないかぶせ物・入れ歯

合わないかぶせ物・入れ歯

虫歯治療やインプラントで入れたクラウンなどのかぶせ物、そして入れ歯などが歯にぴったり合っていないと、歯とかぶせ物の間に細菌が入り込んで繁殖しやすくなります。

また、自然の歯とかぶせ物・入れ歯の高さがズレていると噛み合わせが悪くなり、歯に強い力が加わりやすくなります。歯ぎしり・食いしばりと同様、歯と周りの組織にダメージを与えます。

薬の長期服用

薬の長期服用

抗けいれん薬や高血圧・狭心症の薬、免疫抑制剤など、特定の薬を長い間服用し続けた結果、副作用で歯肉が腫れやすくなることがあります。

歯肉が腫れると歯磨きが難しくなるため、プラークがたまりやすくなります。結果的に、歯周病の症状も進みます。

妊娠

妊娠

妊娠・月経などによるホルモンバランスの乱れが、歯肉の腫れを招くことがあります。
もちろん、丁寧に歯磨きを行いプラークを取り除けていれば心配はありません。しかし、妊娠初期は体調の変化が激しく、しっかり歯磨きすることが難しくなる方も多いでしょう。

妊娠中は、歯肉の腫れと歯磨きの難しさから、歯周病が進行しやすくなるのです。

遺伝

生まれつき、歯周病が進行しやすい遺伝子型を持つ人もいます。
それだけで歯周病が悪化するわけではありませんが、もし親御さんが若いうちに歯周病で歯を失っているとしたら、早めに治療を考えたほうが良いでしょう。

歯周病の予防方法

最も重要なのは、プラーク(歯垢)を残さないよう適切にケアし、細菌を繁殖させないことです。これを「プラークコントロール」と言います。

プラークコントロールの基本は毎日行う歯磨きですが、歯科医院で受けられる専門的なケアを組み合わせることで、より予防効果が高くなります。

毎日のセルフケアは質が重要

毎日のセルフケアは質が重要

大半の方が毎日のセルフケアとして行っている、歯ブラシを使った歯磨き。「とにかく毎食後すぐに磨けばいい」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのは、回数よりも質です。

最低1日1回、10分程度の時間をかけて丁寧に磨きましょう。なお、歯ブラシをあてる順序を決めて、毎日規則的に磨くようにすると、磨き残しが生じにくくなります。歯間ブラシやデンタルフロスも使用し、歯と歯の間のプラークも取り除きましょう。

正しい歯磨きのために

正しい歯磨きのために

人には歯磨きの「癖」があります。奥まで歯ブラシが届いていなかったり、力が強すぎて歯茎を痛めていたり。自分ではしっかり磨けていると思っていても、案外磨き残しができているものです。
定期的に歯科医院で検診を受け、歯磨き指導を受けることをおすすめします。

また、歯ブラシの毛先が開くと、プラーク除去の効果は低下します。1~2か月に一度を目安に交換しましょう。

歯磨き粉は必要?

歯磨き粉は必要?

「歯磨き粉を使わないと、歯を磨いた気にならない」と考えてはいませんか?
実は、この考えは非常に危険。歯磨き粉を使うことで、しっかり磨けていないのに「きれいになった」と感じてしまう可能性があるためです。

効率よく歯磨きするという意味では、たしかに歯磨き粉を使用したほうが良いです。しかし、過信しないよう注意しましょう。

また、歯周病への効果をうたう市販の歯磨き粉の中には、表面の炎症だけを一時的に抑えるものがあります。そういった製品を使っても、歯周病は治りません。歯磨き粉に頼るのではなく、早めに歯医者に行って治療を始めましょう。

歯科医院での定期的な専門ケア

セルフケアにはどうしても限界があり、プラークや汚れは、毎日少しずつ残ってしまいます。しっかり落とすためには、専門家による定期的なケアが必要です。
中でも、時間をかけて徹底的に歯垢を落とす「予防歯科クリーニング(PMTC)」がおすすめです。

予防歯科クリーニング(PMTC)で歯と歯の間の歯垢も除去!

PMTCとは、「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の略で、「専門家による・専用の機械を使った・歯の・クリーニング」という意味です。
歯科衛生士がお口の中をくまなく確認しながら、専用の器具を使って歯垢を取り除きます。

PMTCであれば、歯ブラシやデンタルフロスだけでは取り除くことができない歯と歯の間の歯垢も、ほぼ完全に取り除くことができます。

PMTCによる歯間部の歯垢除去率

エアフローだからインプラントも傷つかない!加部歯科医院のPMTC

加部歯科医院のPMTCで使用するエアフロー

加部歯科医院では、通常のPMTCで用いる研磨剤ではなく、ウォータースプレーで歯垢を取り除くエアフローを導入しています。

研磨剤を使用すると、インプラントや詰め物・かぶせ物に傷をつけてしまう可能性がありますが、エアフローであれば心配はありません。
また、喫煙によるヤニや茶渋など、歯の着色汚れの除去にも効果的です。

予防歯科クリーニング(PMTC)について

定期的なケアで歯周病を早期発見・早期治療

クリーニングのために歯医者に通っていると、いざ歯周病になってしまったとしても、早い段階で見つけることができます。初期段階であればあるほど、短期間に少ない費用で改善できる可能性が高くなります。

歯周病は、全身の疾患にもつながる病気です。長く健康を保つためにも、セルフケアと歯科医院での専門ケアを上手に組み合わせ、発症予防・早期治療に努めましょう。

歯周病・歯周病治療について

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